みんなすきだよ

担当が増えるタイプのオタク

ヅカヲタ卒しました。

※今回の記事はジャニーズに何の関係もありません。


2007年頃よりヅカヲタの末端として宝塚歌劇団にはお世話になりましたが、宙組宝塚大劇場公演ミュージカル『エリザベート』の千秋楽をもちまして退団することとなりました。
思い返せば、ヅカヲタとして入団するきっかけとなった作品で退団というのは、何かの縁を感じますし100周年をお祝いできたことは何より光栄なことでした。
タカラジェンヌの皆さま、ヅカヲタの皆さまのご多幸をお祈り申し上げます。タカラヅカよ永遠なれ!!


……ヅカヲタの退団挨拶*1があったらこんな感じになるのだろうか。
ということで、飽きっぽい私が10年弱続けてこれたヲタク活動に終止符を打つことになりました。
ここからは誰も興味がないであろう私がヅカヲタを辞める理由です。


  • ジェンヌに魅力を感じなくなった

かっこいい男役もかわいい娘役も毎年40人ほど入ってきます*2
ヅカヲタの使命として初舞台公演は欠かさず観劇しジャニー喜多川氏とはいかずとも将来のスター、いわば自分にとっての贔屓を見つけてきました。
現在、公演している102期生の初舞台公演も観劇し102期生全員のラインダンスに母親目線で涙し、限りある宝塚生活が幸多かれと客席から祈っていました。
けれど、どうしても魅力を感じることができなかったんです。かっこいい男役もかわいい娘役もいるのに。
顔が好き、歌・ダンスが上手い、好きになる理由はいろいろあるけれど、「魅力的」だと感じられるかどうかが大切だと思っていて、80人いる舞台の中からその人だけが光輝いてみえるのはやっぱり「魅力的」だから。それ以外に理由はないと思います。
これは102期生だけじゃなくてここ2~3年感じていたことでした。名前と顔が一致しない、香盤表に名前があっても何とも感じない。
これから99期生以降が活躍するであろう宝塚においてこの現象はヅカヲタとしてまずいと思いました。だって舞台を観てもときめかないもの。
私が大好きだった2007年∼2012年の宝塚は過去のものでしかありません、大階段を緑の袴で降りられた方は二度と男役に娘役になれないのだから。*3

  • 組の方針に合わない

私がご贔屓にしている男役さんがトップになられて2年弱、公演した作品は7作でそのうち再演物が5作でした。新作は芝居一本、ショー一本のみ。先日これからの上演予定が発表されましたがそれも再演です。
再演が悪いわけじゃない、宝塚の名作を上演していくことは出演者にとっても観る者にとってもいいことだと思います。
だけど再演にはマイナスな側面もあって、演出家・脚本家が育たなかったり、演者が初演をなぞるだけになってしまうこともあります。
やはり作り手は新しいものを作ってなんぼだと思うのです。
再演が多いのはプロデューサーの方針なのか真意は不明だけれど、この方向でいくとしたのなら私はもう贔屓が率いる今の状態を観ることはできません。


これはしがないヅカヲタのわがままな要望
タカラジェンヌは清く正しく美しく、霞を食べて生きてください。
時代に合わなくってもクサいと言われても昔ながらのタカラジェンヌでいてほしいと切に願います。


ここまでたらたらと書き綴ってきたけれど、それでも宝塚の世界観は大好きだから1回は観劇するだろうしブロマイドとか買うんだと思う。
だけど今までの熱があるかと訊かれたらそうじゃない、男役さんにときめくことも娘役さんにキュンキュンすることもないんだろうな、たぶん。
昔を懐かしんでいるだけの人って今まで苦手だったけれど、私もその仲間入りを果たすことになりました。青春をかけた宝塚を懐かしみ「昔はよかったのに…」と悲しむことにします。

*1:退団公演の千秋楽では緑の袴を着て大階段を降り挨拶をする

*2:音楽学校卒業後、歌劇団に入団。性別は本人の意思

*3:Jでたとえるなら青春だったJフレがみんないなくなった感じ…かっこいいのはわかる、でも熱を入れられないんだ…みたいな。よくわからん